東北医科薬科大学の奨学金制度の基本をまとめます。受験するなら最低限押さえておくべきポイントを集約しています。
A枠
- 大学から3000万円の修学資金が貸与される
- 6年間合計3600万円の学費のうち、3000万円分は修学資金が自動的にあてがわれ、自己負担分は600万円で済む
- 初期研修は2年間。縛りなし。
- 初期研修後(医者3年目)からは県から指定された病院で働くこと
- 義務年限は10年。10年間指定された病院で働けば、修学資金は返済不要となる
- どの県から修学資金を受け、将来どの県で働くかは受験時に自分で決めることができる(合格後に変更はできない)
- 県は宮城・山形・福島・岩手・青森・秋田から選択可能
B枠
- 大学から1500万円の修学資金が貸与される
- 県から1100万円以上の修学資金を受け、大学からの修学資金と併用することができる
- 義務年限は県により異なる。
- 初期研修できる病院の選択肢も県により異なる。
- 大学からの修学資金のみ利用も可能
- 大学からの修学資金のみ利用した場合の義務年限は6年。6年指定された病院で働けば返済不要となる
- 県は宮城以外の5県から選択できる
一般枠(C枠)
- 修学資金の提供なし
- 卒業後は自由に病院を選んで働ける
まとめ:医師の働き方は無限大。義務年限は可能性を狭める可能性があることを肝に銘じるべし
東北医科薬科大学の奨学金の基本事項をまとめました。
義務年限を果たせば修学資金の返済は不要です。お金がなくても私立医学部に通えます。
しかし、修学資金制度を利用する場合は医師としてのキャリアを狭める危険性についても留意すべきです。また、万が一病気になり働けなくなったらどうでしょうか?世の中には医者いじめの村もあります。そんなところに派遣されたら?義務年限を果たせないと、修学資金の返済を迫られる危険性もあります。
修学資金を提供する側の思惑まで考えを巡らせ、修学資金制度を利用すべきかどうか、しっかりと判断することを忘れないでください。これを忘れると後で必ず後悔します。